更新日:2026-06-17|運航スケジュールと料金は公式発表に準じます
トロントのダウンタウンで長く過ごしていると、いつも決まってひと息つける場所が欲しくなります。トロント諸島(Toronto Islands)はまさにそんな場所です。街のすぐそばなのに、まったく違うリズムが流れています。ターミナルから十数分の船旅で、ダウンタウンの高層ビル群が急に水の向こう側へ退き、代わりに芝生、湖の風、そしてこちらを見返してくる一列のスカイラインが広がります。その魅力は特定の名所ではなく、「ようやくペースを落とせた」というあの感覚にあります。この記事では、初めて訪れるときに必要な情報をまとめました。フェリーの乗り方、チケットの料金、3つの桟橋のどこを目指すか、どんな人に向いていて、何に気をつけるべきか。事実はすべてトロント市の公式ページと照らし合わせて確認していますが、料金と運航スケジュールは今なお公式のリアルタイム発表に準じます。
まず、ひとつはっきりさせておきましょう。トロント諸島には橋もトンネルもなく、出入りする唯一の方法はJack Layton Ferry Terminal(住所:9 Queens Quay West)から船に乗ることだけです。ターミナルはダウンタウンの湖畔、Bay StreetとQueens Quayの交差点付近にあり、Union Stationから南へ徒歩約5分。509 Harbourfrontまたは510 Spadinaのストリートカーで近くまで行くこともできます。ピークシーズン(公式にはおおよそ4月中旬から10月中旬まで。2026年秋のダイヤは9月16日から変わります)には3つの航路が同時に運航し、それぞれが3つの桟橋のいずれかへ向かいます。週末と祝日には、Centre Island行きの航路が混雑をさばくために臨時便を増やします。天候や機材のトラブルにより直前でダイヤが変更されることがあるので、出発前に公式ページをもう一度確認するのがおすすめです。冬(おおよそ10月中旬から翌年4月中旬まで)は通常Ward’s Island行きの航路のみが維持され、便数も大幅に減るため、この記事では主に夏のやり方を扱います。
| 桟橋 | 向いている人 | 見どころ |
|---|---|---|
| Centre Island | ファミリー、初めての人 | Centrevilleの遊園地、スカイラインの写真。最も人気で最も混雑 |
| Hanlan’s Point | 静けさを求める人、ビーチ派 | 西側は比較的静かでビーチの雰囲気がよく、湖の風を浴びてのんびりするのに最適 |
| Ward’s Island | のんびり散策、こぢんまりとした集落の雰囲気 | 東側にはコテージ群と小さな店が数軒。唯一、通年で運航する航路 |
3つの桟橋は実は島内でつながっていて、端から端まで歩くことができます(端から端まで徒歩でおよそ1〜2時間)。そのため、Ward’s Islandから入ってCentre Islandから出て、道すがら諸島全体をゆっくり歩く人もいます。レンタサイクルを使えばぐっと楽になります。島は平坦で道幅も広く、とても気持ちよく走れます。「結局どの船に乗ればいいの」と迷ったら、こう考えてください。初めての訪問で、子ども連れ、あるいはあの定番のスカイラインのアングルが欲しいならCentre Island。子ども向けの遊園地、レンタサイクル、水遊び場がありますが、最も混雑する側でもあります。人混みを避けてビーチ派で行くならHanlan’s Point。のんびり散策とこぢんまりとした集落の雰囲気が好きならWard’s Islandです。
料金とチケット:オンライン購入が最もお得
フェリーのチケットは往復券です。帰りに再び支払う必要はなく、島内のどの桟橋からでもJack Layton Ferry Terminalへ戻る便に使えます。現在公式に発表されている料金は以下のとおりです。料金は変更されることがあるので、出発前にトロント市の公式チケットページをご確認ください。
| チケット種別 | 往復料金(CAD) |
|---|---|
| 大人(20〜64歳) | $9.57 |
| シニア(65歳以上) | $6.15 |
| 学生(15〜19歳) | $6.15 |
| 子ども(2〜14歳) | $4.51 |
| 乳幼児(2歳未満) | 無料 |
公式サイトで事前にオンラインでチケットを購入することを強くおすすめします。ひとつは、夏のピークシーズンには現地のチケット購入の列がかなり長くなりがちで、オンライン購入者は優先レーンから乗船できるからです。もうひとつは、オンラインチケットは有効期間が長く、購入した年の年末まで使えるのに対し、現地で購入したチケットはその日しか使えないからです。往復券を一度に10枚以上購入すると、公式サイトでは10%の割引もあり、大人数で一緒に旅行するグループに向いています。
向いている人と、スムーズなプランの立て方
トロント諸島は、湖畔の景色、のんびりした散策、サイクリング、あるいはただ夏のアウトドアでゆったり過ごしたい、そんな人すべてに向いています。晴れた日の半日でも十分価値があり、夏なら丸一日あててもいいくらいです。朝に出発し、まずその日のフェリーの運航スケジュールを確認してから、どの島を中心にするか決めるのが理想です。ルートについては、ターミナルがダウンタウンの湖畔にあるので、CN TowerやHarbourfront一帯と同じ日にまとめられます。午前中はダウンタウンを巡り、昼に船で島へ渡り、夕方に街へ戻ってディナー、という流れです。帰りのフェリーと待ち時間を含めて、少なくとも半日は見ておきましょう。サイクリングをしたり、3つの島すべてを歩いたり、子どもをCentrevilleで遊ばせたりするなら、丸一日あてたほうがゆったりできます。
経験から、実用的な注意点をいくつか。島内の飲食の選択肢は限られていて、価格も観光地寄りなので、夏は自分で水を持参するのを忘れずに。ピクニックをしたいなら、乗船前に食べ物を用意しておくほうが楽です。島には日陰があまりないので、日焼け対策は入念に。帰りの予定を詰め込みすぎないこと。天候、波、待ち行列はいずれもフェリーのダイヤに影響するので、帰りの便をディナーの予約や飛行機の時間の直前に入れず、船1〜2便分の余裕を持たせるのが理想です。夏の週末はCentre Islandの桟橋の列が非常に長くなることがあり、オンライン購入プラス早めの出発が最も効果的な解決策です。運航スケジュールと料金はどちらも季節によって変わるので、出発前はトロント市の公式ページとGoogle Mapsのリアルタイム情報を頼りにしてください。
トロントの残りの旅程も組み込むには、トロントガイドやカナダの観光スポット総まとめを参考に、ダウンタウン、湖畔、島を便利な一日につないでみてください。

