更新日:2026-07-09|運賃と制度の詳細はTTCの公式発表に従います

トロントの公共交通機関TTCの運賃は、2026年で3年連続の据え置きとなる。PRESTOの片道運賃は3.30ドル、ユース運賃は2.35ドル、シニア運賃は2.25ドルのまま。しかし通勤者が実際に体感する変化は、運賃据え置きそのものではなく、「運賃上限制度(フェアキャッピング)」という新制度で、2026年9月1日に正式導入される予定だ。

運賃上限制度の仕組みはシンプルだ。ある月に47回乗車すると、その月の残りの乗車はすべて無料になる。つまり「今月は何回乗ったら月極パスより得か」を自動的に計算してくれるので、自分で計算したり、事前に月極パスを買うかどうか決めたりする必要がない。この仕組みはPRESTOカード、デビットカード、クレジットカードでタップ決済するすべての利用者に自動的に適用され、大人・シニア・ユースいずれの運賃区分にも対応しており、別途登録や申請は不要だ。TTCは2027年に上限を47回から40回に引き下げる計画で、今後は「無料乗車」のしきい値にさらに達しやすくなる見込みだ。

この新制度は、TTC理事会が承認した30億ドル規模の2026年度運営予算の一部だ。運賃据え置きと運賃上限制度に加え、予算案には市に対して14億8000万ドル(前年比約6.8%増)を要求する内容も含まれており、市議会の最終承認を待っている状態だ。TTCridersなどの交通推進団体は概ね好意的な反応を示しており、運賃上限制度は現行の月極パス制度より公平だと主張している。特に乗車頻度が一定しない通勤者や旅行者にとっては、事前に月極パスを買うかどうか決めなくても済む、損のない「乗った分だけ自動計算」の選択肢が増えることになる。

トロントに長期滞在を予定している人、あるいは頻繁に公共交通機関を利用する短期滞在者にとっても、9月以降は「今月は月極パスを買うべきか」と悩む必要がなくなる——同じPRESTOカードや同じ非接触型デビット・クレジットカードでタップし続けていれば、システムが自動的に集計し、しきい値に達した時点でそれ以降の請求が止まる。注意点として、この上限は同じカード・同じ決済方法単位で積算されるため、頻繁にカードを変えたり異なるクレジットカードでタップしたりすると、正しく一つの上限に積算されない可能性がある。9月の導入前後にTTCの公式発表を確認し、正確なルールや例外の有無をチェックすることをおすすめする。トロントの交通計画についてさらに詳しく知りたい方は、当サイトのトロント旅行ガイドも参考に。


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