更新日:2026年7月4日|事件の詳細については、CTV News Vancouverなど現地メディアの最新報道をご確認ください。
7月3日(金)、バンクーバー東部の住宅街に1頭のクロクマが迷い込んだ。人口密集した都市中心部での出没としては非常に珍しく、現地メディアCTV News Vancouverも同日中に「クロクマ、バンクーバー東部に出没」と題して報じている。BC州保護官サービス(BC Conservation Officer Service)が通報を受けて現場に駆けつけ、クマと住民との距離が近すぎたことから、最終的に麻酔で鎮静させたうえで市街地から離れた自然の生息地へ安全に移送した。この間、けが人は出ていない。
「珍しい」とされるのは、バンクーバー東部の事情がノースバンクーバーやウエストバンクーバーとは異なるためだ。ノースショア地域は山地にすぐ隣接しており、夏場にクロクマが裏庭に入り込んだり、ゴミ箱を漁ったりするのは毎年何度も起きるいわば定番のニュースといえる。一方でバンクーバー市街地自体は地形が平坦で山地からある程度離れており、クマが東部の住宅街までたどり着くには、通常バーナビーマウンテンやバーナビー湖周辺の緑地帯や鉄道沿いを伝って移動し、結果的に市中心部の周辺に迷い込むことになる。だからこそ、バンクーバー東部でクマの目撃情報が出るたびに地元ニュースとして取り上げられるのだ。
地元住民や旅行者にとって、こうした出来事は良いリマインダーになる。カナダ屈指の大都市にいても、野生動物と予期せず遭遇する可能性がゼロではないということ、特に夏はクロクマの活動が最も活発になる季節だということだ。BC州の野生生物安全団体WildSafeBCと保護官サービスが一貫して呼びかけているのは、クマに遭遇しても絶対に近づいて写真を撮ったり、背を向けて走って逃げたりしないこと。クマの方を向いたままゆっくりと後退し、声を出して自分の存在を知らせるのが基本だ。犬は必ずリードにつなぎ、ゴミ箱やコンポスト容器、屋外の野鳥用餌台はしっかり蓋をして管理すること。これらはクマを住宅地に引き寄せる最も一般的な原因となっている。実際に市街地でクマを目撃した場合は、自分で対処しようとしたり、未確認の目撃場所情報をSNSに投稿したりせず、BC州保護官サービスの通報専用ダイヤル(RAPP、1-877-952-7277)に直接連絡することが勧められている。
カナダで自然により近いプランを検討しているなら、バンフやジャスパーといった国立公園はもともとクロクマやハイイログマの生息域だ。出発前にカナダ国立公園完全ガイドやカナダキャンプ完全ガイドに掲載されている野生動物への安全対策を確認しておくといいだろう。もしクマそのものに興味があるなら、マニトバ州のチャーチルのホッキョクグマ観察ガイドは、世界でも屈指のホッキョクグマ観察スポットとして知られている。今回のバンクーバー東部での出没事件の最新状況や正確な発生場所については、CTV News Vancouverなど現地メディアの報道を直接確認することをおすすめする。

