情報確認日:2026年9月15日
バンクーバーとシアトルを往復する場合も、トロントから米国へ向かう場合も、米国入国とカナダへの帰国に必要な書類は別々に準備します。国籍、永住資格、移動手段、渡航目的によって適用条件が変わります。ビザ免除、搭乗の可否、国境での入国許可、働く権限は、それぞれ別の判断です。

米国市民がカナダへ入国する際は、有効なパスポートが身分を証明する最も分かりやすい書類です。航空便以外では、氏名、生年月日、市民権を確認できる書類の組み合わせも認められ、条件を満たす米国の強化運転免許証(EDL)などが該当します。市民権の証明に写真がなければ、別の写真付き身分証を求められる場合があります。通常の免許証にREAL IDの表示があっても、国際渡航用の書類になるわけではありません。EDLは別の種類の証明書です。CBSAの身分証明書の案内でも、航空会社の搭乗条件と国境での審査は区別されています。
米国の合法的な永住者が航空便でカナダへ入る場合、国籍国の有効なパスポートまたは認められる代替渡航書類と、有効なグリーンカードまたは他の認められる米国永住資格の証明が必要です。一方、米国またはサンピエール・ミクロンから直接、陸路・水路で入国する場合、IRCCの現行規則では有効なグリーンカードなどの資格証明を提示すればよく、パスポートは求められません。この例外は特定の入国経路についてのもので、国際旅行の全行程でパスポートが不要という意味ではありません。米国市民と合法的な永住者は、カナダのビザもeTAも不要です。
カナダ市民が飛行機でカナダへ帰国する際は、原則として有効なカナダのパスポートが必要です。カナダ・米国の二重国籍者は、どちらかの有効なパスポートを使えますが、米国旅券を使う場合はカナダ市民権の証明も携行します。カナダ永住者が飛行機、バス、船、列車などの商業交通機関で戻る場合は、有効なPRカードまたは永住者渡航書類(PRTD)が必要です。自分の車、借りた車、レンタカーなどの私用車では、永住資格を証明する別の書類を使える場合があります。この私用車の扱いをバスに当てはめることはできません。帰国時の書類要件とCBSAの身元確認の説明を併せて確認してください。永住資格と市民権申請条件の違いは、カナダ永住権の申請経路比較でも説明しています。
それ以外の旅行者は、国籍とパスポートに応じた条件を確認します。通常のビザ免除対象者が米国から飛行機でカナダへ向かう場合は、有効なパスポートとeTAが必要です。米加の陸路国境ではeTAは不要ですが、有効なパスポートは必要です。原則ビザが必要な国の人が、特例で航空便用のeTAを取得できても、それで陸路入国に必要な訪問ビザを代用することはできません。有効なカナダの在留資格を持ち、米国またはサンピエール・ミクロンだけを訪問して戻る人には別の免除がありますが、すべての就労・就学許可保持者が、どの旅行でもビザ免除になるわけではありません。就労・就学許可はビザではないため、個別の書類と再入国条件を照合します。
米国へ向かうときは、米国の規則が適用されます。カナダ市民の短期観光は通常、米国の非移民ビザが免除されますが、カナダのPRカードだけでは同じ扱いになりません。その他の国籍の人は、ビザが必要か、適格な電子パスポートと承認済みESTAでビザ免除プログラム(VWP)を利用できるかを確認します。通常の観光・商用訪問は最長90日で、渡航歴や一部の二重国籍などにも制限があります。2022年10月1日以降、VWPでの陸路入国にも事前のESTA承認が必要です。ESTAは入国を保証せず、就労を許可するものでもありません。
カナダがCOVID-19に関する入国時の予防接種、検査、ArriveCANでの義務的な健康申告を廃止したのは、2022年10月1日です。ArriveCAN自体が廃止されたわけではありません。現在も任意のAdvance Declaration(事前申告)で、対象空港へ向かう便の最大72時間前から税関・入国申告を入力し、到着時に確認できます。陸路入国で必須の手続きではなく、NEXUSの自動端末とは併用できません。
買い物の免税枠は出国期間で変わる
以下のCBSAの居住者向け個人免税枠は、旅行から戻るカナダの居住者・一時滞在者と、再びカナダに住むために戻る元居住者が対象です。金額はカナダドルで、初めて訪れる観光客全員に与えられる買い物枠ではありません。子どもの枠を使えるのは、その子自身が使用する物品だけです。
| カナダ国外の滞在期間 | 一般物品の金額枠 | 携行・超過時の条件 |
|---|---|---|
| 24時間未満 | 個人免税枠なし | 日帰りの買い物はこの免除の対象外です。 |
| 24時間以上、48時間未満 | CAN$200 | 物品は本人が携行。酒・たばこは含められません。総額がCAN$200を超えると全額がこの免除の対象外となり、超過分だけの課税ではありません。 |
| 48時間以上、7日未満 | CAN$800 | 物品は本人が携行。CAN$800を超える部分に関税・税金が適用されます。酒・たばこには数量と年齢の別条件があります。 |
| 7日以上 | CAN$800 | 他の物品は後送できますが、帰国時に申告が必要です。酒・たばこは本人が携行。出国日は数えず、帰国日は数えます。 |
期間別の枠を足したり、複数人の枠を合算・譲渡したりはできません。免税店での買い物を含め、国外で購入・受領・取得した物品を申告し、CBSAが認める為替レートでカナダドルに換算します。食品、植物、動物由来製品には引き続き輸入制限があります。現金と小切手などの金銭的証書も合計CAN$10,000以上なら申告が必要です。買い物額が免税枠内でも、これらの義務はなくなりません。申告・持ち込み制限と税額計算は別です。
48時間以上国外に滞在した場合、酒類の免税枠はワイン1.5リットル、蒸留酒1.14リットル、ビール8.5リットルのいずれか一つです。入国する州・準州の最低年齢を満たす必要があり、アルバータ、マニトバ、ケベックは18歳、その他は19歳です。たばこの免税枠は18歳以上が対象で、紙巻きたばこ200本、葉巻50本、加工たばこ200グラム、たばこスティック200本を認めていますが、税印などの条件が別途適用されます。指定のカナダ納税済み表示がない紙巻きたばこなどには、特別関税がかかる場合があります。電子たばこ製品には別の数量制限があります。超過分や規制対象品は酒・たばこの規則全文で確認してください。
NEXUSと国境での許可申請
NEXUSは、資格を満たし事前承認を受けた旅行者が指定の迅速な通関設備を利用できる制度で、会員資格は5年間有効です。申請できる人には米加の市民・永住者、Viajero Confiableに加入しているメキシコ国民が含まれます。永住者は原則、米国またはカナダで3年間合法的に居住し、申請日からさかのぼる各365日間に少なくとも183日、いずれかの国に実際に滞在している必要があります。海外勤務の米軍人や、一部の軍人・外交関係者の家族には特定の例外があります。両国の入国法上の条件を満たし、双方のリスク審査と面接を通過する必要があります。
NEXUSの申請料はUS$120で、返金されません。18歳未満の無料条件は、親または法定後見人も申請するか、すでに会員であることです。子どもにも個別の会員資格が必要です。専用車線を使う車は、乳幼児を含む全員が会員で、自分のカードを携行していなければなりません。非会員と一緒なら一般の手続きを利用します。共同監護で他方の親・後見人が同行しない場合は、子どものカード、該当する監護書類、同意書を準備します。NEXUSの利用条件でも物品申告は必要です。商業貨物、規制品、合計CAN$10,000以上の現金・金銭的証書などを持つ場合は利用できません。会員カードは必要な渡航書類・在留資格証明を代替しません。
フラッグポーリングとは、すでにカナダにいる外国人の一時滞在者が米国またはサンピエール・ミクロンへ出国し、戻って入国地点で移民関連サービスを受けることです。2024年12月23日の発表により、同日東部時間23時59分から、一般のフラッグポーリングによる就労・就学許可の国境での手続きは終了しました。当時の発表にはCBSAとの既存の予約も記載されていましたが、現在新しく予約を入れれば制限を回避できるという根拠にはなりません。適用される例外がなければ、該当するIRCCの申請・更新手続きを利用します。
IRCCの現行の入国地点での就労許可条件が示す再入国時の例外は、米国市民または合法的永住者、米国・メキシコ、チリ、パナマ、ペルー、コロンビア、韓国との貿易協定の専門職・技術職、パナマ・コロンビア・韓国の該当協定によるその配偶者・コモンローパートナー、そして就労許可を持っていた国際トラック運転手で、仕事のため出国が必要であり、出国前に更新申請をしたことで在留資格を維持している人です。いずれも許可そのものと入国地点での申請に関する他の条件を満たす必要があります。国籍だけで協定の例外に該当するわけではなく、就学許可にもそのまま適用できません。卒業後就労許可(PGWP)は入国地点では申請できないため、PGWPの申請手続きに従います。渡航書類やNEXUSの条件を満たしても、それだけでカナダで働く権限は得られません。
